ガレットとは?

  • HOME
  • ガレットとは?

ガレットの歴史

ガレットの歴史

ガレットの歴史はクレープよりも古く、発祥はフランスの北西部にあるブルターニュ地方にあります。
海と接しており漁業が盛んな土地です。
そのため、新鮮な海の幸が豊富でしたが、雨が多く湿気が多いため、小麦の栽培には適していませんでした。
だからその代わりに、成長速度が著しい蕎麦粉を料理に使っていました。
蕎麦粉といえば日本固有の印象が強いですが、アジア・ヨーロッパ等多岐に渡り、栽培が盛んなグローバルな作物です。
ブルターニュ地方ではその成長速度から飢饉の際の多くの救けになったそうです。
あるとき、一人の女性が、太陽で熱せられた平らな石の上に、蕎麦粉で作ったおかゆをこぼしてしまいました。それが焼けて固まってしまい、その固まりを食べてみるとおいしかった。これがガレットが作られるきっかけとなりました。

ガレットやクレープがフランス全土に広まるようになったのは、フランス国王ルイ13世の時代。妻のアンヌ王妃がブルターニュ地方に訪れたとき、ガレットをたいそう気に入り、そこで、早速ガレットを宮廷料理に取り入れました。当時のガレットは蕎麦粉に塩と水を混ぜた物を鉄板で焼くというシンプルな物でしたが、その後、19世紀になって蕎麦粉の代わりに小麦粉を使用した「クレープ」が作られるようになりました。
それから年月が経ち、種類や形が豊富になり、どの家庭でも食べられるようになって、人々に親しまれております。

クレープリーとは?

クレープリーとは?

ガレットがシードルというりんごの発泡酒とともに食卓を囲み、主食としてブルターニュの一般家庭でも親しまれるようになりました。

シードルとは?

~Femme qu’on dit bonne crêpière mène mari à sa manière~

「美味しいガレットを焼く女性は自分の夫を思い通りにする」ブルターニュ地方には、このような言葉があります。シンプルな作り方ですが、美しく作るには夫をコントロールすることと同じくらい難しい、という意味です。フランス人にとって、クレープを焼くことはそれくらい強いこだわりがあります。またフランスの伝統料理として多くのお店でも扱われるようになり、ガレットとシードルと一緒に、親しい人たちがお喋りを楽しむ「クレープリー」という形式のお店が多く増えて、ブルターニュではカフェよりも多いと言われております。お店によって具材や生地の巻き方等も様々です。
日本にクレープとまた違ったフランス伝統料理を皆で楽しく味わおうというお店が「クレープリー」です。

creperie tsuki(クレープリー月)のこだわり

creperie tsuki(クレープリー月)のこだわり

日本でいうフランス料理のイメージは、特別な日に正装をして高級料理で奮発を、というものかも知れません。

tsukiは、ブルターニュの田舎料理として一般的になった伝統料理を皆様にも楽しんでいただきたい、気軽にフランスの食文化を知っていただきたい、という思いでこの円山に開店致しました。

クレープリーをよく知っている方も、まだ知らない方も、親しい人と気軽に足を運んでいただければ幸いです。